DAYキャンプの実践

秋空の下で学びと実践のデーキャンプ

秋晴れの一日、ボーイスカウト苫小牧第2団ボーイ隊は秋のデーキャンプを行いました。今回は泊まりのキャンプではなく、日帰りでの実践練習を目的としたもので、朝10時に集合。肌に心地よい風が吹く中、スカウトたちは元気な声であいさつを交わし、活動がスタートしました。

最初の課題はテント設営です。いつもは仲間と協力して立てる作業ですが、今回はそれぞれが「一人で建てる」ことに挑戦します。団の装備として使うテントは大きく、一人ではかなり大変。それでもスカウトたちはロープの張り方やポールの扱い方を確認しながら、黙々と作業を進めていきました。途中、うまく立たずに苦労する姿も見られましたが、試行錯誤を重ね、最後には全員が見事にテントを立てることができました。自力でできた達成感がスカウトたちの顔にあふれていました。

テント設営を終えると、次はかまど作りに取りかかります。今回はブロックを使って簡単に組み立てられる方法を実践。薪を扱う作業では、なたを使って焚き木を作る練習も行いました。刃物を安全に使うための注意点を改めて確認し、手順を守って丁寧に木を割っていきます。パキッと音を立てて薪が割れた瞬間、スカウトたちの目はキラリと輝いていました。

続いて行うのは、キャンプ活動の基本でもあり永遠の課題ともいえる「火おこし」です。火を扱うには要領と経験が必要です。新聞紙などの紙をどう丸めるか、細い木をどのように組むか、火がついたあとに空気をうまく送りながら木をくべていく方法など、すべてに工夫が求められます。何度か火が消えてしまう場面もありましたが、スカウトたちはあきらめず挑戦を続け、ついに安定した炎が焚き木に広がったときには、自然と拍手が起こりました。「火は生き物のようなもの」という指導者の言葉が印象に残る時間でした。

火が安定したところで、いよいよ調理の時間です。メニューはキャンプの定番「カレーライス」。どのスカウトも慣れた手つきで野菜を切るスカウト、米を炊くスカウト、調味を整えるスカウトと分担し、声を掛け合いながら作業を進めました。火加減を調整しながら鍋を見守り、炊き立てのご飯ができあがると同時に、香ばしいカレーの匂いがあたりに広がります。出来上がったカレーは、どのスカウトにとっても自分の努力が詰まった特別な一皿。みんなで並んで「いただきます」と声を合わせ、笑顔でおいしく味わいました。

昼食のあとは、午後の片付け。楽しい時間のあとの大切な作業です。特に注意を払うのが、火の後始末。すべての炭や灰を完全に消火し、残り火がないことを確認したうえで、穴を掘って埋めます。自然を守ることもスカウトの責任のひとつ。真剣な表情で作業を進める姿が頼もしく感じられました。

その後は、テントの撤収に移ります。ポールやペグ、ロープなどの小さな部品をなくさないように、一か所にまとめて丁寧に片付けます。それぞれが役割を意識して行動し、スムーズに撤収が完了。最後に全員で周囲を点検し、来たときよりもきれいな状態に戻しました。

すべての活動を終えたのは夕方。解散前にリーダーから「今日一日で学んだことを、次のキャンプで生かしていこう」との言葉があり、スカウトたちはうなずきながら耳を傾けていました。テント設営、火おこし、調理、そして片付けまで、キャンプの一連の流れを通して学ぶことができた充実の一日。経験を積むごとに成長していくスカウトたちの姿に、頼もしさを感じるデーキャンプとなりました。