千歳川の4つの滝を見てみたい!

地方探検 千歳川の4つの滝を見てみたい!

ネッソウの滝が再現

支笏湖に近い千歳川上流の渇れ滝・ネッソーの滝が、ごう音とともに百年前の姿をよみがえらせている。川の流れをせき止めている堰(せき)が工事で開けられたためで、放流は6日まで続けられる。千歳川には、支笏湖河口から王子製紙第一発電所までの間に、上流からネッソウ、ポロソウ、ホラキソウの3つ滝がある。
しかし、1910年(明治43年)の同発電所完成によって水流がほとんどなくなり、滝としての姿を残すのはポロソウだけとなっていた。
最上流のネッソウは、高さ約20メートルと最大だが、現在ではわずかな水流があるだけで、ほとんど渇れ滝となっている。
このポロソウが滝の姿を取り戻すのは、数年ごとに行われる同発電所の整備の時だけ。今回は水路や調整池などで大規模な工事が行われ、先月28日から放水が始まった。
上の文章は、千歳民報のものです。
この記事を元にネッソウを見に行きました。普段の枯れ滝からは想像ができない勇壮な姿です。
通常支笏湖の水は、100m上のダムでさえぎられ、そこからモラップ側の導水溝を流れ翠明橋から地下を通り第一発電所に導かれている。そのためネッソウに流れる千歳川の水はない。ただし、雨の日などには、紋別岳寄りに細い滝ができるが、下の重なった岩や流木の中に消えていく。
支笏湖が集めた流木が、昔はこの千歳川最初の滝底に引っかかっていたのだろう。そこから古人たちは「寄り木の滝(ネッソウ)」と呼んだのであろう。

放流で見事な滝がよみがえった「ネッソウ」

千歳川には、昔4大滝というのがあって、上記の三つの滝と第二発電所のすぐしたに「カマソウ(平岩の滝)」がありました。現在の国土地理院の地図には、最上部の滝しか載っていませんが、明治の地図にはこれらの4つの滝が載っています。
その地図によると、湖畔からこれらの滝らへんは、「鳥柵舞村(ウサクマイムラ)」と記され、モラップ山は「ピュシウンモッラプ」とあり、標高は503.9mとありました。
そのほか皆さんが知っている名前で記載があるのは、「ヲコタヌンペ川」・「エエニワ岳」・「イャチンコツペ山」・「キムウンモッラプ」・「フウプシヌプリ」・「モユクンタプコプ」・「ビフイ川」などがあります。間違って書いているとお思いでしょうが、現在と違うもののみ記載しました。まだまだ「おお!こんなことが!」と思うことが古い地図には載っているものです。

「千歳地名探索?」だったと思いますが、この古い書籍にはこれらの滝以外にも興味深いことが多数掲載されています。この本は、支笏湖畔の食堂の店主が所蔵していました。
今回この苫小牧民報の記事を読んで、支笏湖に急行しました。写真以外の滝の話を「森林管理所?(派出所の隣)」、「派出所」、「河口の汚水処理場」「ビジターセンター」でも聞いてもだめでした。
結局はビジターセンターで紹介された食堂の店主の持っている本でわかりました。しかし、店主も見たことがないとのこと。この本をビジターセンターでコピーをかけてもらいました。
偶然にも巡り会えた資料から得られた滝の所在を絶対探し出そうと思います。

ポロソウ(大きな滝)

早速店主の持っていた古書を元に明治の地図を探しに苫小牧図書館に行ったらありました。その五万分の一図には、はっきりと千歳川にある四つの滝名が記されていました。ただし、「ネッソウ」は「子ツソー」、「ホロソウ」は「ホロソー」、「ホラキソウ」は「ホラキソー」、「カマソウ」は「カマソー」とありました。
この地図を141%拡大を2回すると二万五千分の一図に重なります。この地図をもってゴリラに載って滝探しです。
丸山から分岐点(苫小牧・千歳・湖畔からの道路の交点)を通り、真っ直ぐ自転車専用道に向かっていくと、そこが降り口です。踏み跡を進むとフェンスの切れ間にロープを確認できます。ここから川縁まで一気に降ります。あとは水量を気にしながら進みます。放水がなければ、楽なコースですが、増水していますので少々時間が掛かりました。
遠くから滝を見てびっくり。滝口まで来ると凄さに驚き。下から眺めると水量の多さと迫力は壮大です。時間を忘れ撮影すること30分以上。休憩時間も忘れて次の滝へでした。

この滝は、「ネッソウ」の下流約3knにあります。千歳川に掛かる主な四つの滝のうちで最大です。放水がなくてもここまで来ると千歳川は小さな沢の水を集め、滝は白い布をさらすように落下して美しい姿を現します。
今回のように支笏湖の水がプラスされた昔日(せきじつ)の滝の姿をとどめる文献は、夕張日誌だけのようである。「木の根をにぎり、崖を下ってかみの方を見ると、ポロソウがふた口になって落下、これ千歳川第一の滝、ゆえに大滝の名があり、マス、アメマスはここまであがるそう」と誌している。この上流にワサビ田があったそうだ。

入口-5分-川縁-20分-ポロソウ-20分-ホラキソウ-30分-崖上-15分-自転車専用道-10分-入口
(ただし、全行程は13:30に入り16:15に戻ってきました。)

「ホラキソウ(崩れた滝)」

「カマソウ(平岩の滝)」

ホラキソウ(崩れた滝)・カマソ(平岩の滝)

ポロソウから20分 でホラキソウです。その間に白糸のような小滝が幾本も確認できました。ホラキソウは、崩れた滝の名称通りいたるところで白波が立ち、流れに飲み込まれたら助かりそうにありません。この長い流れの中で顕著に滝の形状を表しているところが下の写真ですが、今回の放流がなければ現れないものです。あちらこちらに大きな岩があり、これらの岩はあたかも滝を眺めるために配置されているようです。
滝の発見が終わると戻らなければなりません。しかし、来た道を戻るのは能がないと思い、急斜面を登り始めるが、岩盤の上に積もった岩間じりの土は崩れやすい。崖の下までたどり着いたが、10m近くの壁が連続している。自分の技量で上れそうなルートを探して上ったが、帰ってから腕の筋肉通で負荷がわかる。ピッケルの使い道は雪道だけでないことを実感しました。
登り切ったところから崖に沿って歩くと見えるではないですか。ポロソウの雄大な全景が!ただし、撮影は木の上に上がりました。このときもピッケルが随分と役に立ちました。
????これはなに?糞の固まりが二つ。まさかと思いましたが、いつもの親爺のようです。新しくはありません。
崖を登っての帰路はリスクがありすぎますので、是非来た道を帰ることをお勧めします。事故があっても知りません。

ホラキソウはホロソウの約500m下の滝です。名前のように崩れ落ちているのは向かって右。ほとんどの水量はその方を流れ落ちる。折り重なった岩に突き当って走るその水音は凄まじい。この流れの左手に落差2mほどの優しい滝の姿をとどめている。
周辺は崖に囲まれていて、そこから崩れてきた岩が滝を眺めるのには都合がよい。この岩は、樽前山、イトウ漁の神、川かに(アモシュペ)の神、滝の神、蛇の神などが登場するユーカラの中では、英雄「ポイヤウンベ」がこの滝に片足をかけたので欠けてしまった。と言われている。
「左端の山膚に接するところからこの滝を越える。格好のコクワづるにすがって滝の上に出ると、そこは誠に静かな流れである。」と栃木政吉翁伝。

カマソウに行くには、王子の発電所を管理するための専用の林道を使わなければならない。地図上では第一発電所からの下りしかありませんが、この道路は一般車の通行は認められません。支笏湖畔から千歳に向かい、P242からP210の間に川縁に降りる林道があります。ただし、四駆かバイクのみが行けます。川縁からは、バイクのみが行動できます。川縁からは、歩いても知れてますが・・・・・・・。
滝そのものは、第二発電所まで行きこの写真を見るとわかります。それぞれの建物には名称が付してありませんので、注意が必要です。第二発電所だけ道路の山手にあります。
滝そのものは、滑滝で、水量がないときには発見が難しいと思います。今回は、第一発電所までの工事ですので、水量がありませんでした。
さすがに平岩の滝と言ったものです。ホラキソウから約2.5kmの岩盤の上を白波を立てずに流れる姿を一度見たいものです。