苔の洞門を見てみたい!

地方探検 苔の洞門を見てみたい!

樽前山にはいろいろな登山道があります。その一つがこの苔の洞門からです。この西にもシシャモナイからのルートがあり、1時間ほどのところで合流します。苔の洞門は、風不死(ふっぷし)岳の西側の裾野を登りますが、山も湖も全く見えません。洞門は概ね二つに分かれていて最初のが大きく、その先は登山道とされてます。時間があるのであれば、第2の洞門も見応えがあります。
第2の洞門を越えると規模が小さくなり、登山のついでに見るのがいいと思いますが、このルートの登山は、ヒュッテからの登山(東ルート)とは比べものになりません。それなりの準備をしてから登って下さい。また、くれぐれも登山道からはずれないようにしたほうが熊に会わないと思いますので。この辺も含めて樽前山周辺は、有名な熊の巣となっています。ここの熊は、日高を超え知床方面にも姿が・・・・。

苔の洞門には、結構大きな駐車場があり、日中は管理人が居ます。また簡易トイレも有りますがあまり期待しないで下さい。でも、ポリタン式の手洗いが有りました。こんな所に・・・・。ここから約10分ほど山砂の道を進むと鬱蒼とした壁にぶつかります。そこが第1洞門です。
この入口の前に苔の洞門の環境省が立てた看板が有りますので、読んでから先に進んで下さい。スロープを登るといよいよ洞門です。中にはいる(?)と今までの暑さが嘘のようです。写真ではなかなか表現できませんが、かなりの神秘さが有ります。

苔の洞門は、寛文7年(1667)の樽前山大噴火の際に発生した火砕流から生じた溶結凝灰岩が、長い年月を経て浸食されてできた涸れた渓谷です。
火砕流は火山灰や軽石を含んだ高温の火山ガスが高速で斜面を流れ下る現象で、火山災害のの中でも最も恐ろしいものの一つです。

苔の洞門の岩壁には、エビゴケ、ジャゴケ、チョウチンゴケ類、ムクムクゴケ類など30数種類の苔がびっしりと密生しています。

弱い光が、コケの生育に適した環境をつくって、このような見事な群生となったのでしょう。
とても成長が遅い植物であり、学術的にも大変貴重な存在ですので、傷をつけないように観察して下さい。

この辺は、第2の洞門の終わりの方です。まだ結構な高さがありました。
中央の写真は第3の洞門です。この先に進むにつれて、高さが腰ぐらいの洞門になってきますが、アングルを下げるといっぱしの洞門に見えるのが面白いですよ。
根が2段になっている二重根の木が道の中央に一本だけ有りました。多分、今のGLが木の生えていた正常な位置で、一時的に上の根の所まで土石流により埋まっていたのではないかと思います。

ここまで私の足で約50分です。目の前にトラロープが張ってあり、ここからは沢を離れ右手の登山道を行きます。5分もすると前方が開け樽前山をはじめ山々が見えるようになります。
左の写真は、トラロープの上流部です。帰りは登山道ではなく、沢づたい下りてきました。
1時間登ったところで先へ行くのを止めました。それは、ここからの眺めが東ルートの7合目から見る樽前山より遠く感じたからです。多分山頂までは1時間(シシャモナイ登山口から1時間40分と観光ガイドに書いていましたので?西峰までですけれども)では行かないと思います。現在15時。ぐるーと回って車のところまで帰ると駐車場が閉まっていそうです。熊にも会いたくありませんのでここまでにしときます。