2007年7月28日から30日まで、苫小牧第2団のボーイスカウト隊は、北海道の美しい自然に囲まれた支笏湖周辺で夏季キャンプを行いました。 今回のキャンプは、徒歩での移動を伴う2泊3日の過酷な移動キャンプであり、総距離は約32キロメートルにも及びました。
厳しい事前準備と装備の工夫
キャンプの成功は事前準備に大きく左右されます。4月から半年にわたり、スカウトたちは安全確保や刃物の取り扱い、簡易救急法、役割分担の訓練を積み重ねてきました。5月には火起こしやキャンプ設営の訓練、個人装備品のパッキング練習と班装備の振り分けを行い、その都度指導者とともに問題点を洗い出して改善してきました。特にリュックの背負い方や荷物の重さにも細心の注意を払い、体への負担を最小限に抑える工夫を学びました。

7月22日の最終準備集会では、腐らない物を中心にキャンプ用品を全てリュックに入れて集合。参加費の徴収も行い、班ごとに割り振られた装備品の確認とパッキングの最終調整を行いました。寒さ・雨対策のための服装の準備、飲料水の十分な確保、水分補給を欠かさないこと、食事は加工済みで調理時間やゴミを減らす工夫など、細かい配慮が徹底されていました。
過酷な移動キャンプの工程

キャンプ当日午前9時、支笏湖国民休暇村駐車場に集合し、全員が大きなリュックを背負っていざ出発。1日目は9キロの行程でポロピナイキャンプ場まで黙々と歩きました。重い荷物を担ぎながらの移動は初めてのスカウトも多く、途中で疲れが見える場面もありましたが、互いに励まし合いながら前進。ポロピナイキャンプ場に到着後は、テントの設営や差し入れのスイカを楽しみ、コールマンのカナディアンカヌー体験で汗を流しました。カヌーで沈するハプニングもありましたが、自然の中での遊びを満喫しました。


2日目は16キロという、支笏湖周辺の険しい地形を越える厳しい行程。最大標高差420メートルの登りと下り、日陰のほとんどない道を重装備で進むのは並大抵のことではありません。疲労困憊のスカウトもいましたが、班員同士で声を掛け合い、助け合いながら前進。午後3時に支笏湖オコタン野営場に到着し、まずは休息優先。疲れ切った身体でしたが、やはりレクリエーションのカヌーは欠かせず、薄暗くなるまで漕いで楽しみました。

3日目は7キロの行程でしたが、通行止めの場所や熊の出没の可能性がある危険な道が含まれていました。計画的に事前調査を行い、安全確認をした上で挑みました。険しい崖の間の道を慎重に進み、午前10時すぎには通行止めのゲートに到着し安堵の表情が広がりました。美笛キャンプ場に早く到着したため、自由時間は泳いだりカヌーに乗ったりと、思い思いの方法で夏の自然を堪能しました。最後の自由行動では、一部のスカウトが歩いた道を確認しにカヌーで遠出するなど、探検心旺盛な姿も見られました。


午後4時30分に解散となり、保護者の迎えの車に乗り込み、それぞれ家路につきました。
スカウトの楽しさと成長
この夏季キャンプは、体力的にも精神的にも大変厳しい取り組みでした。それでもスカウトたちは仲間と助け合い、目標に向かって努力し続け、見事に完遂しました。事前の厳しい準備と訓練が生き、当日も班毎に役割分担を遂行、個々のスカウトが自立してチームワークを発揮しました。

自然の中での火起こしや調理、テント設営の技術だけでなく、苦しい長距離の行進や予測困難な環境に立ち向かう精神力も培われました。 そして、仲間との絆や達成感、自然の素晴らしさを体感する貴重な体験となりました。

保護者の皆さまも見学や差し入れで温かく支えてくださり、スカウトたちの自立と成長を見守っていただきました。

この先も、苫小牧第2団はこのような充実した野外活動を通じて、子どもたちの心身の成長と友情の輪を広げ続けてまいります。2025年現在においても、当時の思い出は団員たちの大切な宝物となっています。





